一台の車が山林の中で止まると数人の男達が一人の男性を引きずり下ろした。

すると男達は引きずりおろした男性に殴る蹴るの激しい暴行を加えるとさらに刃物で何度も刺し続けた。男性は血まみれになって倒れ死亡すると男達は遺体を撮影して車に戻り、その場から消えた。

その後、人気のないビルで男女数人が謎の男達に惨殺された後男達はエレベーターの中に遺体をすべて収容すると火をつけたマッチ棒を箱ごとエレベーターの中に入れた。エレベーターは激しく炎上すると男達はその様子を写真に撮って消えた。

これらの一連の怪事件はすぐさま報道された。事件を知ったサニーは不審なことが起きていないか調査に出た。

現場周辺を調査したが、特に変わった様子は見られなかった。現場から離れた場所でも特に異変はなく戻ろうとした時だった。
サニーの後ろから謎の男達が迫ってきた。男達はサニーに銃口を向けるが、サニーは気配を察知するとマシンガンで威嚇発砲した。男達は一瞬ひるむもサニーにしつこく襲い掛かった。

「しつこい奴らね!」
サニーは襲い掛かってくる男達をまとめて蹴散らした。すると男達は今度は刃物を手に襲い掛かってきた。

それでもサニーは一切ひるむことなくマシンガンを撃ち続けた。男達はその場に倒れるとサニーは男達に詰め寄った。

「その手元にあるカメラに写ってるの何?」
サニーは男からカメラを奪い取り、写真を見るとそこには報道で見た事件が発生した時の写真が次々と出てきた。

「やっぱりあなた達の犯行だったのね。」
サニーの言葉に観念したのか男達は全てを話した。

「そうさ。すべて俺らの犯行だ。俺達マスコミは残虐なニュースが欲しくてそこらの人間を殺してはニュースに仕立て上げた。俺達はマスコミとして正しいことをしたまでさ。」
正体を明かした男達の動機はあまりに身勝手なものだった。

「そんな・・・たったそれだけの理由で罪なき人々を・・・」
サニーはふつふつと怒りに震えた。マスコミはそれをあざ笑うかのように怒りに震えるサニーを記事にしようとしたが、サニーはマシンガンを放った。

「何度も邪魔しやがって!!」
怒ったマスコミは声を荒げながらサニーに襲い掛かるが、サニーは次々と返り討ちにした。激しい攻撃でマスコミは一気に追い込まれた。

するとマスコミの一人が懐から手榴弾を出すと建物に向けて投げつけた。手榴弾は大爆発を起こすと建物を全壊させた。

「白マントの女が手榴弾を投げつけ建物を破壊しました!!」
マスコミの一人はサニーを爆弾魔としてでっち上げるべくメモ書きした。街の人々はサニーに疑いの目を向けるだろう・・・そう確信していた。
しかし町の住人達はサニーが正義のために戦っていることを知っているのでマスコミの捏造報道には引っ掛からなかった。

「これでくたばりやがれえええええええっ!!!」
マスコミはサニーと街の住人を皆殺しにしようと次々と手榴弾を投げた。サニーは飛んでくる手榴弾をマシンガンで跳ね返した。
手榴弾は逃げ回るマスコミのところに降り注ぐと大爆発の嵐が起きた。爆発でマスコミは倒れ、事件は終息した。

サニーの活躍に歓喜に沸く住人だが、サニーはまだ氷山の一角かもしれないと感じていた。
マスコミは時として牙をむき人々に襲い掛かる。サニーはどれだけの大群をなしてきても決してめげないと考えたのだった。

終わり

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